3匹のすずめ(ブログ)

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なんだろう、ちょっとだけ落ち込んでいる。もういいんだ、そう、わかっている。

そうだよね、きっとそうなんだろう。砂時計は落ち続けている。

by ひいチュン

散歩に図書館に行って、歩いて歩いていたんだけれど、なぜか気持ちが

悪くって、イヤな感じで、前傾姿勢をとれば足は勝手に前に出るだろうと

思いながら、僕はカンカン照りの中を片眼をつぶって歩いていた。

by ひいチュン

 

昨夜、新潟に大きな地震がありました。これから余震もあるでしょう。大変なおもいをする

人達がいらっしゃるでしょう。

僕は地震が怖いのです、火事も鉄砲も怖いけど、地震の計り知れないエネルギーが

怖いのです。福島以降すわ原発はどうなんだと、思ってしまうのです。僕は臆病者で,

心配性です、ですから、これからの人生を生きる子や孫の世代を思うと、心配です。

地震・津波・原発はこれからもづうーとセットなのでしょうか。

若い方達の叡智と決断に期待します。使いこなす側から、創り出す側に・・・・・・。

ということで、もう一つの怖い敵、ゴキブリ怪獣に向けての対策を明日にでもしなければ

なりません。

追記:一昨日、ガンダムの4, 5, 6作目を見ました、さてこの後どうしよう、おもしろかったが。

by ひいチュン

 

今日の青空は僕の魂のように突き抜けて美しく、そして「父の日」でした。ダカラ。

実は父の日とは知らなかったのですが、娘からサイフを貰いました、しっかりとしたよく考えられた物で、これから長くつかえるでしょう。

これまで使っていたサイフも数年前に娘からもらったもので、その更に前に使っていたサイフも更に数年前に娘からもらったもので……ほんとにもうしょうがないオヤジです、感謝。

それから娘の作った手づくりカップケーキ(ブリオッシュで作ったサバランだそうです。娘はお酒が呑めないくせに、なぜかお酒のケーキが好きです)を家人と共に食べました。

 

 

 

そして夜、いま娘と面白がっている、「機動戦士ガンダム・The Origin」の第2, 3 作目をAmazonプライムで100インチ・プロジェクターで見ました。

いやあ画面が意外に綺麗で感心しました。この歳でガンダムとは自分で驚きですが、面白いんです。

ということで、今日の青空は僕の魂のように・・・。しつこいんだよニイチャン。

by ひいチュン

午前中、毎日のように雀さんが訪れます。縁側にチュンと飛び乗ってきて、跳ねるように歩き回って、

そしてガラス戸をくちばしで叩きます、覗き込みます、また叩きます。可愛いのです。

この家には犬も猫もいないからでしょうか、やって来ます。縁側に飛び乗ってくるのは、いつも決まって

いる3羽だろうと思います、あとの数羽は庭でまっています。「さあ、ご飯粒をまいてよー」と言っています、

でハイハイとまあ家人が用意してまくのです。たまに別のグループが午後に来ますが、どうも彼らには

連絡網があるらしく、楽しいことです。みんな身ぎれいにしています、どこかでシャワーでも浴びてから

来るのでしょう。どうぞいらっしゃい、僕は君たちを見るのが楽しみです。

by ひいチュン

 

雨が降りそうな、少し降り始めた様子のような、そんな日は、頭が痛い、重い、耳鳴りも

強い、眩暈がしてフラフラ天ぷらになる。もちろん50円落とした時もそうなっちまうけど。

煙草プカプカ、珈琲ブラックガバガバ、何をやっても治らない。精神安定剤数錠飲んでも、

僕はなんの影響も受けないぞ、エヘン、ゴホゴホ。いけーアバンギャルド、曲がれシュール

に。38度の風呂に入って首をコキコキしてもナカナカで、どうするよお嬢様、流し目の

一つでもこの僕にかけてくれ。ああすみません僕はそんなキャラじゃあ、ハイハイ。

とまあそんな日は思いっきりジャズルしかないかな、まず1991年のマイルスのパリ・ライブ

から、乗っていこう。

by ひいチュン

70年代後半からのアーチィ・シェップのテナーサックスは真実の音をみいだし、吠えている。

心に深く刺さる涙のつぶてのように、昔のことどもを想い出させる。かっこいいぜ。

by ひいチュン

ここはユジク阿佐ヶ谷。阿佐ヶ谷商店街からほんの少し外れた所にある隠れ家的映画館だ。

先日「東への道」を観た際に某ポスターを見つけ、次はこれだなと上映日を待っていた。

 

 

それがこれ。『ホフマニアダ―ホフマンの物語―』である。

 

 

 

到着すると、この映画館のロゴでもある、“ヨージック君”が迎えてくれた。かのロシアを代表するアニメーション監督、ユーリー・ノルシュテインが手掛けた「霧の中のハリネズミ」に登場するキャラクターである。

すぐに階段を降りるのも何だかもったいなくて、建物の周辺をぐるりしようと、とりあえず左手に廻ったら、、、

 

 

 

ん?

 

 

んん( -_・)?

 

 

 

んーーー??!!なぜ!!ここに月世界旅行!?!

マジですか嬉しいさっすがマニアック映画館!

内心で吠えながら連写!!だよねッこれが全ての起源よねっ💘

 

始まる前からはしゃぎまくり、ちょっと落ち着こうと辺りを見渡す。-と、斜め向かいに煙草屋さんが。ふらふらと吸い寄せられ、何とはなしに商品のパッケージを眺める-と-

 

ん?

 

 

 

( -_・)んーーーー!?ブラックジャック……の、復刻版じゃないやつ?!なにそれ初めて見た!!そりゃそうだよ、元が無くなったからこその「復刻版」だからねっっ?!

内心で吠えながら1箱お買い上げ。   --あれ、デジャブ…

 

 

 

そんなこんなで気持ちなんぞ全く治まらないまま、遂に入場時間が。

ここは補助席込みで48席しかないくせに、基本的に全てのチケットは当日販売のみという恐ろしいシステムだそうで。

私の後に来た2人組は「残り1席なのですが…」とスタッフさんに抜刀されてフリーズしてました。

 

 

さて。幕が上がり、まずは同時上映の『マイリトルゴート』から。

これは東京藝術大学大学院の学生さんが卒業制作として1年がかりで完成させ、数々の賞を受賞した作品だそう。

 

 

グリム童話「狼と七匹の子山羊」をもとに、フェルト人形を用いて児童虐待などの社会問題にスポットを当てた―とこんな説明を読むと、「単に奇をてらったんじゃ?」なんて思う人も一握りくらいはいるのかもしれないが、実際に観るとそんなレベルではない。これを書いている今だって、あの11分間に引き摺られている。印象に残るしかない映画だった。

やったな藝大生ッ君の社会人スタートはとりあえず明るいっ!

 

 

--と、とんでもない高密度の11分が過ぎ、間髪入れずに本命が始まった。

正直お客の大半は、「こんな“持ってかれた”状態で次観るんかいっ!」と突っ込みを入れたかったことだろう。

しかしそこはやはりプロである。ロシアの一流集団が15年の執念をかけて結実させた大作に、徐々に私の心もサラマンダーと空へ飛び立っていった。

 

 

感想は-おんもしろかったッ。

映画の撮り方にはお国柄が出るが、パペットであろうとそれは全く同じであった。

特に魅力的だった何点かについて。

まずカメラワーク。人間が登場する映画と同じような角度でシーンを切り取っている。つまり、人形より室内や風景が主役の時がいくらでもあり、パペット人形はあくまで映画の一要素でしかない、と言われているようであった。

次に人形の表情の作り方。これがまぁリアルで、喜怒哀楽の間に奇希輝嬉努問留愛和穢落絡くらいの顔がある。使い回しを後回しにした創作根性の賜物か、お客には例え小さな表情の変化であろうと、それが何を含んだ顔なのか、人間の表情を思い浮かべて連想することが出来た。

さらには歩き方。いわゆるモブキャラに至るまで詳細な人物設定がされているようで、そこから導き出せる「歩き方」をいくつも見た。大通りを行き交う複数のキャラクターがそれぞれの人生を歩き方一発で現していたのは、本当に秀逸だった。

 

凄いなぁ。ロシアってこういう国なんだなぁ(?)

 

起承転結とか勧善懲悪とかに飽き飽きしていたそこのあなたにはかなりお勧め。パペットは子供向け、と漠然と思っていたそこのあなたには本当にお勧め。

 

 

映画館を出るとまだ陽も高く、風がお散歩を促してくる。逆らう理由もなく、阿佐ヶ谷商店街へと足を踏み出した。

 

成果としては、、、

和菓子屋さんで練乳餅にまみれ、

ドイツ雑貨店で珈琲豆の香りに当てられ、

かまぼこ屋さんでイワシ野菜つみれに呼ばれ、

作家雑貨店でジジっぽい生き物に見つめられ、

ロシア雑貨店でトラ(と勝手に思っている)に遭遇し、

大掃除中のなんでも屋でQuinze heures trenteのワンピースに袖を通した、2時間20分のお散歩でした。 byち●散歩

 

 

 

 

阿佐ヶ谷をすっかり堪能すると、その足で高円寺へ。実は本日のおでかけ、重要なミッションがもう1つあったのだ。

それは、先日偶然見つけて飛び上がらんばかりに驚いたくせに、とりあえず図書館で借りてみようと購入には至らなかった「リリアン・ギッシュ自伝」を古本屋までお迎えに上がること。

 

 

 

斯くして、、、あったぁあああ~✨う・ふふっ💖 やっべーーうれしぃいーー💖💖

 

秒で本屋を後にすると、向かいの「スパイスカレー青藍」さんへ一目散。まるでトロピカルな味と香りを頂いて、本日はここまで。

 

ちゅんちゅん♪

 

 

by さぁチュン

いやあ今日は暑かった、散歩に出て小松菜をKさんちで手に入れ、

ついでに老老介護の面倒さを会話し、江戸川の土手にあがった。

子供たちがいないので、ポニーさんがトボトボ歩いていた。

今日の暑さは馬たちも大変だろうなと、僕も少し汗をかいた。

そうそう桑の木があるおうちでツブツブの実を採って食べた、

まだ甘さが無かった。ジャムにすると言っていた。暑さでフラフラした。

by ひいチュン

 

10代の半ば頃から上野にはよく行きました、国鉄で小岩から秋葉原で乗り換えて

上野の公園口に出ます。

そこには西洋美術館と国立博物館とがあります。そして真っすぐ西洋美術館に

入るのです、そこは西洋の入口であり、驚くほどの宝物でいっぱいです。

入って右に行くと、彫刻作品の部屋です、ここにはロダンが多いのですが、

マイヨールの女性のほぼ等身大の裸体像が確か3体常設されていました。

「さわってはいけません」とあちこちに書いてあります、僕はいつも触りました。

いや、撫でまわしました、とても滑らかで、優しくて、冷たいぬくもりがありました。

僕はマイヨールに惹かれていました。もしこの裸体像がモンパルナスの夜の

エトワールと呼ばれた、キキなら、僕はキキに恋をした、ということかな。

マイヨールの写真を見たことがあります、立派な髭をたくわえた、しっかりとした

老人だった、ちょっと高村光太郎に似た風貌だった。

改築前のゆったりとした西洋美術館がすきだった、それも常設の時が、

だって普段の曜日には、ほとんどお客が居なかったのだから。

(さて、僕はまだ一部屋しか書けなかったけれど。)

追記:キキは画家のモデルはしたけれど、彫刻家のモデルはしなかったようです。

by ひいチュン

厚く曇っている昼間に僕は庭に立って居て、そんな日は緑が濃く見えます。

梅の木の下から松の木の下を整理していて、柊の枝の葉で手を切りました、

緑色の血がにじんできて、僕は一匹のあおむしになっているようでした。

花が開き始めた紫陽花に這い登って一枚の白いがくになるのもいいかな。

小さな雨が少しだけ落ちてきて、僕はまた急いで切ったり抜いたりした緑を

ビニール袋に詰めました。頑張った虫たちよ、蝶になれ、蝉になれ。

by ひいチュン

 

昼食のお支度が整いましたでございます。

メインはマルちゃん製麺所より買い求めました焼きそばにて、特製の袋詰め

粉末ソースにて調理し、これに貴重な冷凍天かすなるものをまぶしまして、

さらに生協より取り寄せた玉子一個を丁重に半熟目玉焼きとし、上部に乗せ

て、さらにさらに遠くオーストリアはウイーンを原産とする、ウインナーソーセイジ

を三本トッピング致しました。そしてお皿は無名ですが、黒のうわぐすりをたっぷり

と塗った、現代の民芸ともいえる逸品を使用しました。さてお茶ですが、静岡県産

にて、吟味されたものをタップリと適温にてだし、沖縄はヤチムンにて焼かれた

湯呑茶碗にてご賞味頂きます。どうぞ御ゆるりとお楽しみくださいませ。

by ひいチュン

 

午前中にエアコン掃除をしました、けっこうホコリが溜まっていて、この家は日がなホコリが

舞っているのだと知りました。今は冷房が効くかどうか、25度で運転中です。

こんなに早く夏が来るなんて、温暖化だ、地球防衛隊の出動だ。

by ひいチュン

時々、自分の体力を確認する意味も込めてお散歩をします。

敢えておしゃれな、けれども実は自分専用にがっちりカスタマイズしてもらった靴を履き、正しいウォーキング法を意識してキビキビと街を闊歩するのです。

 

今回は戸越銀座商店街に行ってきました。花屋さんと蕎麦屋さんと靴の修理屋さんが多いところでした。

1件だけあった古本屋にしばらく居座りましたが、今回は収穫ゼロで残念。ちょいアダルト系の「英国紳士の悪い作法」??とかいう仕掛け絵本だけ悩んだけれど、本の痛みの割によいお値段だったので見送り(苦笑)

 

お家でお留守番だとさめざめしていたアノ人へ甘食を買い、以前贈ってもらった素敵な時計をチラと見やるとまだ14:30(-"-)

 

 

いつもの散歩モードいくかー、と大通りへ出て自動車を運転する人達が見上げる青い標識を探します。

見つけると、大体自宅方面へ行く方角に向かって歩き始めます。

 

 

〔●●まで◆Km〕というKm単位の道のりを告げる標識に笑いながらキビキビ歩いていくと、それでも段々とそのKmが減っていきます。これが快感です。私まだ体力あんじゃんッ!と人知れずムフフ♡とします。

 

今回はあまり時間もなく、戸越~田町間しか歩けませんでしたが、途中で突然東京タワーが現れた時には心の中で「ぅおぉおお///」と嬉しくなりました。

あの辺りがあんなに坂が多く、神社仏閣が多く、キリスト関係の建造物が多く、個性的なビル群の集まる地域だとは、やはり歩いてみなければ分かりませんね。

 

趣味にお散歩が加わってから、東京に住んでいる価値に気づく日々です。

 

次からは扇子持っていこう(^ω^;

 

by さぁチュン

暑い一日でしたね。梅の実とりをしました。つんつん出ている枝も落としながら、

娘と二人で作業しました。大きな蜂がブンブンと邪魔する中を、袋の中に梅の実を

入れます。何をしなきゃいけないのかを考えながら、イヤイヤ暑くてそれどころじゃなく、

二人で頑張りました、年に一度の収穫ですから、40年程にもなる梅の木の果実ですから、

ありがたいことです。今年は梅ジュースにする予定です。

僕は、作業を終えて、シャワーを浴びて、そして昼寝しました。

by ひいチュン

 

今朝の新聞を読んで、こんな記事が載っていたのです。

「イリオモテヤマネコ撮った」。なんだかうれしくなちゃって、初めて新聞社に電話して、

「この写真はいつ撮ったのですか」、そうしたら親切に「共同通信社からで、5月12日です」。

そうなんだ、そうなんだ、楽しいな。

僕は20年ほど前、沖縄・石垣島の海に魅せられて3年ほどつづけて6月夏場に

シュノーケリングに行きました、その時に西表島にも行って、イリオモテヤマネコ館で、

剥製をみました、本当に今もいるのかしらん、とおもったのです。

そしてこの記事、素敵じゃないですか。いやあカッコイイ写真だ。

by ひいチュン

僕は「中島みゆき」を彼女が1975年ヤマハのコンテストで、「時代」で優勝して以来、

1枚目のLPからずうっと聞いていた、その存在から眼がはなせなかった、LPが出る

ごとにテープに入れて、家でも車でも聞いた。

一枚ごとに感心した、後ろに誰か居るのかとも思ったが、どうでもいいと思った。

一番好きなジャケットは1977年の「あ・り・が・と・う」かな、一番衝撃だったのは、

1978年の「愛していると云ってくれ」かな、この頃の彼女は絶好調だった、

すごい破壊力だった。僕は12枚目のLPまで、そう1986年「36.5°C」まで買いつづけ、

そして終わりにした。その後も彼女の曲を時々聞きます、心に響きます、いつだったか

両国国技館コンサートに聞きにいきました。いったい「中島みゆき」とはなんなのか、

男を立ち止まらせ、頭をかかえさせる「歌姫」なのか。振り向いたら君はもういないだろ、

嘘つきな影法師。単純で複雑好きな歌姫。男に自身の影を踏ませる「歌姫」。

あんまり大げさな貴女は好きではありません、元気で歌いつづけて下さい。

by ひいチュン

一編の短編小説を紹介したいと思います。

昭和21年に書かれた、石川淳の「かよひ小町」です。ちょいといいんです。

この小説には僕は古い思い出があって、その頃イヤな奴だと思っていた男と,

無理に友人に誘われ彼のアパートの部屋行き、少し飲んだ後(僕はほとんど飲めません)

彼とこの小説の話になって、読む傾向が似ているなあと、(ああ僕もイヤな男だったんです)。

それはともかく、半世紀ぶりに読んだら(イヤ味な言い方)、やっぱりいい短編なのです。

中身は言いません、機会がありましたら、ご一読を。

 追記、リリアン・ギッシュの絵を描こうとしたのですが、僕には無理です。

1920年製作のサイレント映画「東への道」はラブロマンスの名作です、

こちらも機会がありましたら、ぜひ。

by ひいチュン

 

サイレント映画を観ることはボ〇防止に効果的です。

 

映像がはっきりしない分、画面の隅々まで眼を走らせて情報を集めるため、眼球運動が促進します。

科白が聞こえない分、それまでの登場人物の相関図やストーリーを把握・構築・想像しながらリアルタイムを追うため、情報処理能力が向上します。

 

ポップコーンとコーク片手にまったりと…とは、トーキー時代に入ってからのアイテムでしょう。

全神経かけて1本観終えた頃には、ぜーはーぜはー疲労困憊―故に心にいつまでも残る…それがサイレント映画の効能です。

 

さぁ介護従事者の皆さん、レッツ★チャレンジ

 

まぁ実際、老人ホームで実習した学生が20分のサイレント映画を利用者さんに見てもらったところ、残り5分で「ずっと画面がまっしろねぇ。いつ始まるの?」と言われ、未曽有の大災害に襲われたという話しは伝説です。 ※同級生実話より

 

 

さて、私は徹夜こそできなくなったものの、まだサイレント映画1本分くらいは全力で挑める体力と気力がございます。

 

この度はとんでもない偶然の巡り合わせで、大女優リリアン・ギッシュの『東への道』を、なんと活動弁士付きで観られる機会に恵まれました。

 

 

我が家のトラヲキネマではなく、本物の映画館でサイレント―しかもリリアン・ギッシュを観ることができただけで大興奮でした。

内容は、なぜこんなコテコテのストーリーにここまでの長尺が必要だったのか?!というものでしたが、ところどころの彼女の演技力が、…もぅッさすが……!!と胸を打つものだったので、もう宜しいでしょう。(死に逝く赤子に洗礼の儀式を行う場面は堪りませんでした。氷上のシーン、どう撮ったのだろう??)

そして相手役のリチャード・バーセルメス。いつの時代もハンサムの定義は変わらない…と思わせるほどの2枚目さんなのですが、なんと彼、かの『散りゆく花』の中国人宣教師でした。

どっかーーん まじかーー あの中国人、結構イっちゃってる人だったから心配だったのだけれど(まぁあの映画のキャスト全員振り切れてたが)やっぱり演技の1つだったのねー、そりゃそうよねー、安心したー。

 

弁士付きの映画はいつか体験してみたいと思っていたので、今回は嬉しかったです。

ハルキさん、とってもお上手で、違和感なく物語にのめり込むことができました。

敢えて言うなら、すこーしだけ、科白抜いてもいい場面があった気がすること。こんな風に思うのは、歴々の弁士の声が録音された映画をいくつも観てきた中で、「意外に喋らないな」と不思議に感じたことが何度かあったからなのですが。

そうかぁ……画で充分魅せる力がある場面では、意識して声を削っていたのかもしれませんね。

 

う~~~ん奥が深い。リリアン麗しい。

 

by さぁチュン

その書物はまだ書きかけのまま時代の中に漂流する、作者のいない本らしいのです。

魔法の筆が現れて、文字なり模様なり譜面なりを書きつけていくのです。

豊かに実る田畑が書いてあったりする頁を開くと、其の通りになり。子供らが輪になって

踊っている頁を開くと、子供たちが広場で笑いながら踊っているのです。

人は高い塀をつくるよりも、田畑を開墾し、森を豊かな実りあるものにし、船を海にだして

必要なだけの魚や昆布を頂く。この書物には、そう書いてあるそうです。

槍や弓矢や鉄砲、大砲、爆弾、ミサイル、原発、は間だ書かれていません。この書物は

まだ答えを探しているらしく、白いままの頁はまだ幾枚も残っています。

この書物が今どこにあるのかは知りません、欧州の廻りの難民キャンプにあるのか、

自国だけが利益を得ればよいと考える国にあるのか、その国がくしゃみをすれば、

マスクを持って飛んでいく国にあるのか、分かりません。でもおよそこの本は、戦争の

役には立ちません、怠惰で、のんだくれで、権力に酔っている人にも、役立ちません。

再生のための書物を、魔法の筆は描きたいのです。この先まだ幾十億年つづく人間の

歴史のあるために。 (アイルランドのあるアニメーションを見て、触発されて書きました)

追記、でも僕も貴方も白い頁をまだ幾枚か持っていますよね。

by ひいチュン