エジプト旅行記🐪5日目

5日目。例の如く朝食をすっ飛ばすと、早々にバスへ乗り込みました。

船の旅とはここでお別れ。これから空港へ向かい、首都のカイロを目指します。

 

バスの運転手が到着するまでの間後部座席でぐったりしていると、なにやら外でずいぶんはしゃいだ声が。蕾んだ朝顔のようなしおしおの身体を起こすと、少し離れた場所の広場に子供達がわらわら。こちらのバスに気づくと、笑顔で手を振ってくれました。

 

時計を確認すれば、早朝の6時前。

登校前に遊んでるの?!と思いましたが、なんと今、エジプトは夏休みなんですって。なるほど、陽射しが柔らかい午前のうちに、めいいっぱい遊んでおこうというわけか( ^ω^ )しかしエジプトの夏っていつまでなんだ…(笑)

 

楽し気な声に、いいなぁ早起きだなぁ元気だなぁ…❁と、ぽーっと眺めていると、1人の男の子と眼が合いました。

 

ふと遊び心が湧く私。

 

手をぶんぶんと振って、

 

いざ(`・ω・´)☆じゃーんけーんぽん✋

 

始めはきょとん顔だった男の子。観光客のねーちゃんが何をしたがっているのか理解した瞬間、一気に破顔してくれました(≧▽≦)

 

そして始まる白熱した戦い!

いつしかあちら側のギャラリーは増え、途中からどの子と勝負しているのか判らなくなる始末。

「負けたら身体を仰け反らせる」「勝ったら胸をドンっと叩く」という暗黙のルールが定着した頃、ゴルゥゥウウンと車のエンジンがかかりました。

 

あぁ、これでお別れかぁ。アスワン、良い土地だったなぁ。最後に素敵な思い出をくれた地元のお子様たちよ、ありがとう👒楽しい夏休みを満喫してね。

 

 

さて。そんなわけで1時間20分のフライトを終え、ここは首都カイロ。

 

 

 

正直、びっくりするくらい栄えていました。開発の影響でここではナイル川もただの川という印象。

生命と文明の源である威厳のようなものは全く感じられませんでした。

一抹の寂しさや焦燥感を覚えながらも、東京に住んでいる自分が言えた義理じゃないなぁとも思いました。

 

 

そんな感傷に浸りつつ、モハメッドアリモスクに到着。

巨大なドームとミナレットが荘厳な雰囲気を漂わせており、一歩内部に入ればシャンデリアの灯りと幾何学模様に彩られた美しい世界観に取り込まれる……らしいです。

車窓観光だったので分かりませんが(爆)

 

 

でも確かに、このドームは美しい。技術高~い🏰

 

 

カイロ市内を走っていると、道路の下に突然広がったナイル川!ではなく人の波🌊

カイロでは休日になると鳥や動物を売る市場が出て、男性客で大賑わいになるんだそう。

なんだろ?鳴き声競争とかやるのかな?

 

 

 

 

続いて、サッカラ・ダハシュール観光へ。

エジプトに来て、漸くピラミッドを見ることができましたっ(T□T)

 

 

思えば体調不良でうなされる中、「ピラミッド見ないと帰れないでしょ…!!」と、うわ言を繰り返した日々…。

でも、もしかしてもしかするとほんとーーーーに見られずに終わるかもなぁなんて覚悟もどこかでしていました。

 

 

それが今、眼下に広がる巨大な三角形。嗚呼感無量。とりあえず添乗員さんに改めてお礼を申し上げました_(_^_)_

 

 

赤のピラミッド↑は現在入れませんが、屈折ピラミッド↓はこの2019年、54年振りに内部公開が再開されたんだとか。そりゃ行くっきゃないでしょ!

 

 

事前に「急勾配でめちゃくちゃキツイから、入る人は自己責任で」と注意されていた通り、入り口からもう滑り台みたいな傾斜を中腰姿勢で下る↘下る↘

道幅も狭く、人とすれ違えるかどうかのギリギリ。背の高い人にはかなりのエクササイズになったのでは?クーラーないしね。

 

 

下りきると今後は階段で上へ。漸く辿り着いた玄室も、人間が10人立てばぎゅうぎゅうといった感じでした。

 

帰り路、「腰がぁ…っ」とか「もぅッ進めない…ッ」とか「骨は拾いますからッ」とか「ここで死んだらそのままお墓になるね」とか「豪華だけど誰も参ってくれないッ」とか、一緒に入ったツアーの方々が疲労困憊でイっちゃった台詞を呟く中、なぜか1人余裕綽々で生還する私。

 

それもそのはず、本来元気ならば恐らく1番体力勝負の仕事に従事しているはずの私です。

ヨレヨレで戻った他の皆から「なんで何日も飲まず食わずの貴女がそんな元気なんだ!!」とビビられました(笑)

 

ふふ、それはね…日々4階建ての建物で階段昇降を20往復してるからだよ(`★ω★´)

 

添乗員さんにも「それどんな仕事ww」とツッコまれました。この旅イチ福祉業が役立った瞬間だった(。-`ω-)

 

 

続いてエジプト最古のピラミッドとされている階段ピラミッド↓

 

 

造りながら何度も設計変更がされたことで、結果的に階段状になったらしい。が、それ労働者はたまったもんじゃないよね。

 

まるで空に昇る階段でした。一説では、本当に天国へ昇るための階段として造ったとのことですが。

 

さて現地ガイドさん。ここにきて何故かインスタ映えを気にし始めたらしく、「ここでは皆ジャンプして写真撮ろう!」と突然言い出しました。

 

えぇ。ちょっとお腹痛くなってきたのに…;; よっと。

 

 

と、適当に跳んだのがこの1枚。一発OKでした。ここでも「なんで何日も飲まず食わず以下略!」とビビられた(笑)

ふふ、だからね…💖

 

 

こちらは階段ピラミッドの葬祭殿です。大理石で造ってあるので、とぉっても涼しい&鏡のように姿が映る!凄い✨

 

 

 

 

 

念願のピラミッドが見られたことで、心持ちは大満腹❁

よって昼食のケバブ料理はスルーして(涙)

 

 

レストラン脇を散策してました。

 

すると―

トンボが!トンボかッ(★∀★)いるよねトンボ!太古の生物だものね!

 

 

羽の模様がとても興味深かったのだけれど、人間への警戒心が強いのか、なかなかアップで撮らせてもらえませんでした。

 

一斉に舞い上がったトンボを見上げると、その先に聳え立つヤシの木―に、どっさりのデーツ

 

 

今にも重さに耐えかねて振ってきそうな勢いに、「ぉお~✨」と声を上げてしまいました。某ガンダム作品に影響を受け、デーツ好きになったのよね(笑)

 

日本じゃ結構お高いのだけど、文字通りうなるほど生っている姿に、ちょっと感動しました。

 

 

 

お土産屋さんのカーペット店に着く頃には体力も限界を突破し……_(:3 」∠)_

 

なんだかとっても素敵そうだった宿泊ホテルの記憶は、自分の部屋しかありません。

しかもルームキーを持ちながら、1度も自力で扉の開閉をしなかった(;´Д`)否、できなかった。上げ膳下げ膳なんてレベルじゃないですね。

 

普通食なんて当然無理ですが、そろそろ水分を身体に入れないとマズい状態になり、添乗員さんが頑張ってお粥のレシピをコックさんに伝えてくれました。

なんと動画まで見せたそうですが(心の底から感謝)できてきたのは熱湯に浮いたお米。

※エジプト人にはお粥が1つの料理の完成系とは思えないらしく、「で、この後どうするの?」と混乱したそうです(ごめんね…;)

 

しかも米の両端が熱で裂け、2本の触角のような見た目に。

 

これはあれだ。紫陽花とセットで描かれるあの子。塩をまぶしても一応溶けないあの子。

 

 

頭の片隅でデーンデーンムーシムーシ♪のBGMがかかる中、なんとかスプーンでカタツムリお米を掬おうと……するも、脱水から手が震えて食べられず。

トライする気も失せてきて、ゆっくり時間をかけて食べればいいやぁ~と机に突っ伏しかけた時、現地ガイドさんが動きました。

 

「はい、あーーん」

 

―はい?

 

「大丈夫です。食べてー、全部食べてー、あーーん」

 

「ぃゃ、あのだいじょうぶです…たべる…たべますから…じぶんのペースで…」

 

 

「大丈夫ですーっ僕は今だけあなたのお母さんですーー!!あーーーーーーんっっ!」

 

 

 せめてお父さんじゃないんかいッ??!!;;;

 

 

肩を掴んで身体を引き起され、段階的に圧の増すあーん攻撃

 

何が起こってんの(@言@)?!と終いにはガチ泣きしながら「たべるからぁぁぁ…ひとりでたべるぅぅ…まってぇぇ…っ」とガイドさんから逃げるため椅子からずり落ちかけた私に、それまで動向を見守っていた添乗員さんが「やめてあげてーっ;;日本人は慣れてないのー;;やらないソレーー!」と助け船を出してくれました。

 

聞けば、エジプトでは介抱のためご飯を食べさせてあげる行為は、老若男女問わず一般的にすることなんだとか。

 

参った@@@貴重な水分が涙として出ていき、余計な体力を使いまくりました(@Ⅲ@。

 

人の温かい善意も手伝って、今夜も早々にバタンキュー@@@

 

 

明日は最終日だ!

 

by さぁチュン