リバー・フェニックス月間

興味をそそられていたサイレントムービーもあらかた観倒し、最近めっきり映画から離れていた私ですが、今月になって急に火がつきました。

 

理由は割愛しますが、その名も『リバー・フェニックス月間』!

齢23で早世した彼は作品数も少なく、本気を出したらあっけなく代表作を観終えてしまい、哀しい限りです…。 次は脇役で出演している作品を観ようと思っております。

 

が、その前に。自分用メモに、プチ感想など載せておこうかと思います。

まず「リバー・フェニックスって誰じゃい」という方へ。かの不朽の名作『スタンド・バイ・ミー』に出てくる4人の少年のうち、リーダー的な存在だった「クリス」を演じた役者さんと言えば、何となく顔が浮かぶのでは。

 

あ。唐突に思い出した。数年前仕事で目上の方(映画好き)と話していた時、「スタンドバイミーが凄い泣けた!」と言うので、「そうですね、何年たっても名作ですね!」と返していたら、後日ドラ●もんの方のスタンドバイミーのことだと判り、本人眼の前にいなかったので職場で馬鹿野郎と叫んだのは私です。思い返しても馬鹿野郎だわ(゜_゜)

 

さて、気を取り直して。 今月観たのは主演作6本。100分以内の作品も結構あって、それだけで期待大でした♡

早速再び横道にそれますが、一時期阿呆みたいにサイレントムービーを観まくった私には、85分神話という哲学があります(Wow偉そう/笑)

人ひとりが伝えたいことを過不足なく伝えるためには、詰めに詰め込んだ後に削ぎに削ぎ落とすという過酷な作業が必要です。それがきちんとできると、人が一つのことを伝えきるのに要する時間は大体85分。というのが、私の85分神話です。因みにそれだけのためにこんなにダラダラ書いている私は、つまりは監督にはなれません(。-∀-)

 

 

気を持ち直して。

 

『マイ・プライベート・アイダホ』

理由あって、最も観たいと思っていた作品。ハリウッド作品じゃないっていいなー。後に有名になるキアヌ・リーヴスも、とっても自由に躍動してて、演技も尺の取り方(ココ重要)も自然で巧く思えるもの。ところどころ舞台劇のようなカメラワークもあって、演者が皆楽しそうだった。いや、ストーリーは決して楽しいと言えるものではないのですが…。

リバーが小さく小さく想いを伝えるシーンが印象的。心情を表す控えめでか細い声……なわりに、応えてもらえるまで止めない告白!!弱気・強気どっち//////?!

 

『愛と呼ばれるもの』

若者が夢を抱く青春王道ストーリー。歌手を目指しているので、役者さんが皆生歌を披露してくれて、FANとしてはお得な作品です(^ω^)共演のサンドラ・ブロックは、この映画の翌年?「スピード」に出てブレイクしたとか。今作では一番青春してる可愛い女の子🌼

ここでも思ったのは、「アメリカ映画だって自然な演技の作品作れんじゃんッ」でした。

きっとこのシーン、ハリウッドVerなら口元を手で覆って「オーマイガー!」とか叫ばせるんだろうな~とか、盛大に泣いて抱きついてキスするんだろうな~とかいうシーンを、この中では控えめに「あれー?!」って顔させて、ややあってしたり顔。場が落ち着いた頃普通に近寄り、「びっくりしたわ」なんて言わせてる。

ふつうだ。その通りだ。人間は実際にはびっくりして息をのんだって周りからはあんまり気づかれないし、感動したって5秒以内に泣いたりできないもんなんだ。

そういう普通さが青春映画特有の中だるみを消してくれていて、良い映画でした。あ。あとカントリー音楽好きな人は観ると楽しいはず~♪

 

『ジミー~さよならのキスもしてくれない~』

事前の評価があんまり良くなかったのだが、人名の映画には名作があるというジンクス(笑)と、ジャケットに惹かれて観たかった作品。

結論。これをつまんなかったとか言ったやつ、おまいらは何を観てたんじゃい!!

めっちゃ最高だった!リバーの、まだまだ少年でしかも行き当たりばったりの結構なおバカさんぶり……なくせに、その異常な色気!!は?!なにそれ君そんなんで大丈夫??

あとともかく本当に演技が自然。北の国からのジュンちゃんのよう。「こういう子が存在している」と思わせるのがリバーフェニックスです。

最初と最後のシーンが繋がった時点でもう拍手したくてうずうずしてたけど、頂点は更にその先、ホームの掃除屋さんのワンカットに持っていかれました(大爆笑)ま・さ・か!!そのカットだけで拍手するとはっ★★ 絶対おススメです~(≧▽≦)93分だし、皆様是非♡

 

『旅立ちの時』

名作と言われていたので心して観ました。名作でした。大切にされるべき作品です。ちゃんと作っている人がいるのだから、日本もいい加減ハリウッドとディズニーのみで箱を埋めるのやめようよ。

 

『リトル★ニキータ』

ニキータって名前だけで期待値上がるよね。映画界でこの名前使うの、覚悟いるよね。あの哀しき暗殺者ニキータは確かに良かった。ジャケットのヒール👠今も忘れられない。

が、別に小さい暗殺者の話しではなく。サスペンスアクション?のような括りだったはずだけど、細かいところは結構いい加減で、やっぱり描きたいのはヒューマンドラマなんじゃい!みたいな。両親の葛藤、子供の葛藤、それでもこんなにも……!という映画(*‘∀‘)

あとシドニー・ポアチエが色っぽすぎでビビった;;そしてリバーのスタント無しの演技にもビビった。

 

『ダークブラッド』

遺作。完成前に亡くなったので未完の作ではあるが、監督も大病も患い、世に残さなくてはと編集したのだそう。

彼の狂気じみたところも、結局は人は助け続けるところも、背景には核の実験場にされた砂漠地帯に住む原住民達の、内に渦巻くあらゆる感情を彼の性格と当てはめたのかは、もう少し勉強してから見直さないとなぁという感じ。分かりやすい映画ではないけれど、そんなものばかりは必要ないから、じっくり考えよう。遺作だし。この映画に出ようと決めたリバーがどういう人だったのか、ということも含めて。

 

(;´Д`)なっが!

 

by さぁチュン