道化師
こんな絵になって申し訳ないけれど、ジョルジュ・ルオーについて書きたい。
私は若い頃に出光美術館やブリジストン美術館で数多くのルオーの作品を見た。
道化師のシリーズやキリスト・ミゼレーレなどだ。日本には各地にルオーの作品
がある、それはルオーが認めた作品たちだ。ずいぶん前に見た動画映像で
ルオー自身がボイラーの中に作品を放り投げこんで燃やすのを見た、すごい
覚悟だ。ルオーの作品は深くて重くて見あきることが無い。高田博厚や森有正
はルオーと交流があって、良い文章を残してくれている。私が二十歳台の後半
の頃、高田博厚氏がパリから帰国した時に、銀座和光の最上階で彫刻類の
展示会を開いたことがあって、その時に本人を見かけたが、がっちりとした
快活な人にみえた。私にとっては歴史上の人物でその著作にも親しんでいた。
ルオーはフランスの画家であり。1958年に86歳で亡くなった。彼の女道化師
の肖像のコピーが私の部屋の壁にぶら下がっている。
by ひいチュン