💣メロン爆弾●~*

銀座で所用を済ませた帰り道。このまま電車に乗るのも味気ないなぁと思った矢先、そういえば以前より気になっていた喫茶店があったことを思い出す。そのまま脚は西銀座デパートの階段を下っていた。

 

さて、あっという間に到着したここは、1958年創業のBRIDGE(ブリッヂ)という喫茶店だ。 これだけで「あぁ、あぁ」と頷く方も多いだろうが、更に「メロンパンケーキが名物」と云えば、「あぁっ、あぁ!」となるのではないだろうか(苦笑)

 

入ってみて分かったことは、なんとこのお店、時世に背きまくって【全席喫煙】……!!

…ゼンセキキツエン…?さっすが銀座だ。これだけでふわりとテンションが上がった。

席に着くと、気分を後押しするようにブリッヂ仕様の灰皿が眼に入った。デザインがハイセンスで、色がマット系のエメラルドグリーン。これはもしや、名物のメロンパンケーキを象徴させているのかな?

お土産で売られていたら、即手に取ってしまいたくなる一品だった。 東京五輪の逆風に負けず、是非2020年も全席喫煙を貫いてもらいたい。

 

メニュー表を一読するも、頼むものは決まっている。過剰なサービス精神を当たり前に見せない店員さん(褒めてます)にメロンパンケーキと珈琲を注文し、一服。

3分後、隣で新聞を広げていたおじいちゃんが噎せた。(;´・ω・)……す、すみませっ…

 

ほどなくしてケーキが到着。軽く表情筋が引き攣った。

 

でかいよ!いやまて、でかいよ?!爪の先程小さい物に何万も平気で値付けてるのが銀座でしょ!それがなぜ、老舗だから?!!←多分そうですね…

 

 

しかも珈琲が出てこないしっ(;’∀’)無理無理こんなの攻略するのに「珈琲はお後にお持ち致します~🌼」なんて!

店員カモン@@@! と、念じていたら、暫くして珈琲到着。よ、よかった、後出し制じゃなかった;;

 

落ち着きを取り戻し、お皿にどーーーーんと盛られたメロンケーキを見る。いやはや、見た目点数は満点ですね!

けっこうな起伏の半円に、あっさりとしたエメラルドグリーンがとにかく美しい。捏ね繰り回したデザインでないところが逆に豪華さを醸し出していた。千疋屋でパフェを頼むより、三日月に切ったスイカを食べる方がなんか凄い、というのと同じ感覚。こんなデザインを生み出せたのなら、そりゃ有名にもなるでしょう。

 

では、とフォークとナイフを持つ。はっきり云ってこの半玉メロンに対して確実にサイズが合っていないが、こんな大きい物はチビチビと切り取っていたら絶対途中で挫折する。少食でもお残しは出来ない私は、テンポよくやっつけることを決意した。

 

端っこからザクッ。中身ががっつり詰まったパンケーキではないようで、ブヨンとした切れ味に一先ず安心した。トロトロと中から流れ出てきたのはメロンの果汁だろうか? 口に入れかけて、まだでかいことに内心苦笑し、更に半分に切る。

 

うん。これは、、、、、

 

逃げ道のない甘さ。

 

逃げ道のない甘さ。

 

どうしようこれを独りで完食(@Ⅲ@?! 無茶苦茶動揺しながら第2戦。ゴロっと切られたメロンが零れてきた。なるほど豪華だね。しかしながら元来口が小さい私には辛い;;そして見た目の立派さに反して97%水分の味がする!(泣)でも冷たいのは良いよ!

フリーズしかけながら残りの起伏を見やる。まだ2合目くらいまでしか消化していなかった。一度切ってしまうと中の水分はどんどん溢れ、トロトロというよりデロデロになってお皿を満たしていく。美しく食べたいのにぃぃ。嗚呼もどかしい。

 

 

珈琲の量が多いのはとても助かったけれど、途中から酸っぱい味に変化したのは何故だろうか。ケーキが甘すぎたから?

頂上にちょこんと生えているミントがとても貴重な存在で、長靴いっぱい持ってきてー!と心の内で叫んだ。

 

おじいちゃんが消えた席に、十代くらいの男の子が座った。メニューも見ずにメロンパンケーキを頼んだ声に、思い留まれ少年ッ!;と被せたいのをぐっと堪え、新しい煙草に火をつける。

 

3分後、少年が噎せた(;´=ω=)

 

by さぁチュン