はじめて恋を

  はじめて恋を

はじめて恋をするものは

かたおもいでも 神なのだ

けれど二度まで恋をして

かたおもいなら おろかもの

           ぼくはそういうおろかもの

           また むくはれぬ恋をする

           日 月 星は 笑ってる

           ぼくも 笑って 死んじまう

ハイネ詩集から。井上正蔵 訳

by ひいチュン