《今叫びたいこと》 急に寒くなりすぎだぁーーーーあ‼‼
サンモールスタジオ新宿に、テネシーウィリアムズの《さけび》という戯曲を観に行きました。
スタジオ内のキャパは約100名。そのうち舞台の占める割合はこんなもん↓
ただでさえ狭いのに、壇上にどどーんと置かれたこの岩のように舞台装置。
なんとコイツ……どかないんですよ(笑)
ふつうどっかのタイミングでどくと思うでしょう?―どかないんですよ( ̄▽ ̄)
この圧迫感の中で、「狂った兄妹」と言われる役者さん2人が、ぐっちゃぐちゃの狂ってるのか正気なのか判らなくなる演技をぶつけ合うわけです。
内容は、難★解。
ゴリゴリの演劇を体験させてもらえた感じです。
まぬけな感想しか言えない我が身がなっさけなー(;一_一)
難解に感じるのは、兄妹の設定が「同じ旅公演を続ける俳優同士であり、俳優と劇作家であり、俳優と演出家である」という幾重にもかぶったものだからです。
劇団員に「お前たちは狂っている!」と置手紙を残して逃げられた俳優の兄妹は、2人だけで舞台に上がらなくてはいけなくなる…そこで劇作家兼演出家の兄が書いた戯曲を演ることになるが、それは兄妹自身の悲惨な実体験を基に作られていたため、2人は次第に演技中にも突然素の表情に戻ってしまったり、現実と芝居の境目が曖昧になっていく……ラストは、演劇の幕が下りたのか、人生の幕が下りたのか、果たしてどちら……?
みたいな内容でした。多分ね!;
時間の経過とともに、この狭さ・圧迫感が、2人のもがきや足搔きを増長させ、さらに息苦しい空間へと変わっていく―という演出だったように思います。多分ね!!;
テネシーウィリアムズは言わずもがなですが、これ…何ヶ月も関わる役者さんも、一度は狂いそうになるのでは…。作者の狂気に取り込まれる気がします。
演じられた山路和弘さん、朴璐美さん、本当に魂を削った演技、ありがとうございました。
朴さんの舞台は3度目でしたが、山路さんはお初💖( *´艸`)💖
眼の前で繰り広げられる「刑事フォイル」っぷりに聴き入ってしまいました。
なんって味のあるお声なんだぁぁー///
生っていいですねぇ…。
by さぁチュン