降りやまぬ小雨の中を

降りやまぬ小雨の中をゆっくりとバイクを走らせ、新藤兼人監督の「さくら隊散る」を借りてきた。

新藤兼人は実直で活力にあふれた人だ、ここで彼の著作を十数冊まとめて読んで、そう思う。

「さくら隊散る」を見るのはこれで二度目だが、見事に生きた証言になっている。私は過去に、

四日市公害のフィルム、オキナワの「モトシンカカラヌー」、水俣の記録フィルム、を見てきたが

さくら隊散る も大事なドキュメンタリー映画である。

7月も半ばだというのに雨が降りつづけて薄寒い日々がつづく妙な夏だ。生きていればこそだ。

by ひいチュン